「河北新報ニュース」より抜粋   戻る

恋人たちの新聖地 心ときめくハート形 桑折・半田沼

半田山登山道のある地点から見たハート形の半田沼

福島県桑折町の半田山(863メートル)の中腹にある半田沼が、「恋人たちの聖地」として注目されている。
沼は半田山のある地点から眺めるとハートの形に見えることから、地元は「ハートレイク」と愛称をつけ、
今年からPRをスタート。記念撮影用のカメラ台の設置も計画しており、新しい縁結びスポットとして本格的に売り出す。

面積約4万平方メートルの半田沼は明治後期、半田山の地滑り崩壊に伴ってできたとされる。
古くから桜の名所として知られ、町は周辺を自然公園として整備。
遊歩道やキャンプ場などがあり四季を通じ町内外の住民に親しまれている。

桑折町観光協会によると、ハート形に見えるポイントは昨年秋、
協会職員が半田山を登山中に偶然見つけたという。
評判を聞いた林王喜久男町長が昨年12月、ハートレイクと命名した。

ハート形に見えるのは、半田山登山口駐車場から登山道を山頂に向かって600メートルほど登った地点。
地図上で見る半田沼はいびつな形をしているが、
その地点からの角度では沼周縁の木々の生えぶりなどで緑色の水面がハート形になる。

PRは、町観光協会が中心となって「半田山の山頂から愛を叫ぶ」プロジェクトとして展開。
夏場は半田山のポイント周辺に若葉が茂って沼が見えにくくなるため、落葉が始まる秋を目指し、
恋愛成就を願うカップルなどが沼を背景に記念撮影できるよう、セルフタイマー付きのカメラを置ける台を設置する。

町観光協会では「半田山のポイントは傾斜がきつくて足元も悪く、
サンダル履きなどの軽装で登るのは大変。そうした困難を乗り越えたら2人の愛はさらに強くなるはずだ」と話している。
連絡先は町観光協会024(582)2474。