平成14年10月22日     戻 る

   転ばぬ先の杖 よく耳にする言葉と思う
  解って居ながら転んでからしか対応しないのが 
  人間のあまい(怠慢)ではないか 家庭や社会(組織)においても同じ事が言いる

  多くの見識者が話されてる事は (経営哲学・組織・社会の構成・人類構築 等)
  もっともな事であり間違いは無いと言い切ることが出来よう
  それらは頭の体操であり応用する手段を身につけるに過ぎないと思う

  転ばぬ先の杖は
  現実に対応出来る事が要求されるので机上論は通用しないと思う
  こうすれば良いではダメで 「こうする事でこうなる その結果 取り組む前と
  この様に変わった
」そこまで突き詰めて初めて現実に対応出来ると思う


  それでは実際にどの様な事か現実に在りいる事を取り上げると
  組織ではトップが仕事の内容をどれだけ把握してるか考えた事があるか
  私がこの様に話すと「会社の内容を解らないトップなんか居ないだろう」と帰って来る
  それが既に解ってない証拠であり おごりであると思う

  私が内容を把握すると言ってるのは身をもって事に当たる時間を作って居るのかで
  背広を脱ぎ 作業服で現場に行く 苦情を自ら対処する 一緒に娯楽を楽しむ等
  見るのと現実の違いを知る それが転ばぬ先の杖で成ると言いたいのです

  上記を話した後に帰ってくる言葉は
  「トップと社員は立場が違う」そお言う事は誰でも知っている事で机上論に過ぎない
  トップたる者は社員と同じ目線にどれだけ措かれる時間を作ってるかかが重要であり
  常々の行動が杖に成り 事が起きたときに慌てずに対応出来るのでは無いか

  私の会社は(専務・常務・部長)に任せておけば安心である
  とトップが言ったとして
  今月で管理職の右腕が辞めると言われたら慌てずに対応出来るか
  全てを把握すると言う事は 緊急事態に常に対応出来る事である

  現実にどうするかはトップの考えで之が絶対と言う事は無いと思う
  でも此処で机上論だけを取り上げるのであればなんの対策にも成らない

  今 組織に要求される事は・・・・・
 
  社会に起きてる現象は自分の身に何時おきても不思議では無いのです
  取引先の倒産や不渡り 契約解除 
  社内では管理職の退職によるライバル会社の設立など何時でも起こり居る事ばかりである

  私はこの様なことに対処する為に どうするかを常に対応策を考えるのではなく
  対応出来るように体制を作って措かなければ成らないと言いたいのです

  具体的には
  管理職に任せる仕事は常にトップも係わる
  一個人にしか出来ない等と言う仕事(組織)の構図を作らない事で
  複数の人が係わる様にすることです(社員の意識を高める・退職時の対応策)

  上記を話すと帰って来る言葉がまだ在ります
  仕事の内容や組織の大きさにより出来ることと出来ないことが在るのでは・・・

  私から言わせていただけば
  出来ないのでは無く 事に取り組まないのです

  事務職の人に現場で仕事をさせた事が在りますか
  技術者に店頭に立たせた事が在りますか
  自ら汚い仕事をした事が在りますか(昔はでは話に成らない 今です)

  それらを実践するには
  自らも時間を作り体験しなくては成らないのです
  絵に書いた餅(旨く話せたに過ぎない)に成ってしまうからです

  私は事務職に現場でメンテナンスの仕事をさせたり
  メカニックに解体現場に行かせたり
  部長に どぶ掃除を指示したり
  オペレーターに書類の仕分けをさせたりして居ます
  ルート営業マンにゴミの仕分けをさせます

  当然 私も全ての仕事に取り組んで居ます

  この様に全ての社員にどの部所の仕事でも出来るようローテーションを組み
  朝のミーテング時に部所の配置します
  最初は効率が悪く ミスも出ました 
  諦めずに続けました 3ヶ月が過ぎた頃から
  今までの専門分野の社員の仕事量と ローテーションを組み誰でも全ての仕事が出来る様に
  体制を切り替えてからの仕事量が同じく成ってきました

  同じところか 
  誰もが どの仕事でも出来るため少ない人数で多くの仕事が出来るように成ったのです

  転ばぬ先の杖とは 特定の人しか出来ない仕事を作らない事と思います
  何よりも大事な事は 取り巻く全ての人(取引先・社員・妻・友人・等)の目線に
  措かれる時間を トップの人間は時々作る事であり 
  その事により対応策が生み出されるのでは無いでしょうか

  経営者とか社員とか解りきった事を話しても馬の耳に念仏で
  反感を買っても好感を要ることは出来ないと思う
  それよりは現実に措かれた経営状態などをはなして
  仕事が無ければ 今日一日の割り振りを社員と真剣に話す
  売り上げが少なければ どの様に利益を分配するか等を数字を出して話す
  社員も経営者も一体に成ることが出来るチャンッスでも在るのです

  この様に柔軟性を持った経営指針を社員と共に作りです事こそが
  転ばぬ先の杖で在ると思います

  今は(現実に)
  今まではとか 経営者はとか ピラミットの構図とか言ってる時ではないのです
  時には逆ピラミットに成るくらいの勢いが欲しいのです

  現実に対応出来る会社作りとは
  之からどうなる 之からどうするの 発想が常に付きまとうのです
  今までは は 単に過去の物語に過ぎない
  今日は・明日はと発想が進展しなくては会社は変わ成らないと思う

  なにもしないで倒産とか 解散に追い込まれたら悲しさだけが残ってします
  一生懸命にやってる の 言葉は要らないのです
  社員と経営者の考えが同じく成るための時間を作ることに全てが凝縮されてると思います

  転ばぬ先の杖は いつも自分の姿に映し出されて居るのです
  悪いことが起きれば自分の勉強不足と割り切り
  他人に押しつけず 
  良いことが在れば 社員を誉めるべきと思う

  之からの社会は何が起きても不思議じゃない
  だからこそ柔軟な人間構築が必要なのです

           ・・・・・SEI・・・・・