このお話を書くのは大変つらくて、そして勇気のいることでした。
しかし、私たちの子供が自ら命を絶ってから1年が過ぎようとしている今でも、
全国各地で中学生や高校生の自殺があいついでいます。
もうこれ以上子供たちを死なせたくないという思いと、
ある1人の高校生が自殺した後のつらく悲しい体験を読んでもらうことによって、
1人でも自殺をやめてくれたらと考え、思い切って書くことにしました。

今、このお話を読んでくれているあなたは、
一度でも「死にたい」と思ったことがありますか? 
もしそうなら、このお話を最後まで読んで下さい。
そして読み終えた後に自分のまわりにいる人たち
−−家族や友達や先生やそのほか自分と親しい人たちのことを少し考えてみてください。
そして、もし自分が死んだらその人たちにどれほど大きな悲しみや苦しみを
あたえてしまうかということも想像してみてください。

戻る